金継ぎ - オンラインパズル

金継ぎ

 金継ぎ(きんつぎ)は金継ぎ師によって陶磁器の破損部分を漆を用いて修繕する技法であり、古来から行われる日本の伝統工芸の一つである。古くは金繕い(きんつくろい)とも言われた。

  

 金継ぎはウルシの木の樹液を精製して作られる天然の接着剤である漆を中心に使用して、多数の工程を数週間かけて行われる。漆に含まれるウルシオールという成分が空気中の水蒸気が持つ酸素を用い、生漆に含まれる酵素(ラッカーゼ)の触媒作用によって常温で重合する酵素酸化、および空気中の酸素による自動酸化により硬化する為、接着を中心とした修繕が可能となる。液状の漆ではかぶれる場合があり注意しなければならないとされるが、硬化した漆は安全性が極めて高く、漆による接着の強度は長い歴史が証明しており、あらゆる接着剤の中でも非常に優秀であるとされている。

 金継ぎと言えど過去を遡って作例を見ると、装飾として必ず金粉を用いていた訳ではなく、銀を使った銀継ぎ、黒呂色漆や弁柄漆を使った色漆継ぎ(漆直し、溜め継ぎ)なども同様の方法で多数作られている。上絵付けが特徴である古九谷や古伊万里などは、漆による接着だけ行われ装飾は行われておらず、『赤楽』と呼ばれる楽焼の赤茶碗には弁柄漆を用いて装飾された例が頻出する為、基本的には修繕こそが何より重要であり、修繕対象の陶磁器固有の価値、色や存在を邪魔しないことに重きを置かれていたと考えられる。

 近年では、エコロジー、SDGsの観点から日本の文化・思想の一つとして、海外を中心に高く注目されており、その流れを組んだビジネス化、あるいはデジタル情報化社会の影響によって、簡易金継ぎなどの一般人による金継ぎが盛んに行われている。

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